共同浴場案内

飯坂温泉の共同浴場

地元で愛される共同浴場

観光地として、そして暮らしの一部として。

「飯坂温泉」は観光客と地元の人々が、それぞれに楽しめる浴場が数多くあります。

飯坂にある9つの共同浴場は、それぞれ古くから飯坂に住む人々の内風呂として親しまれてきました。
1200年以上の歴史がある「波来湯」や、元禄時代に松尾芭蕉が立ち寄ったとされる「鯖湖湯」をはじめ、福島盆地を一望できる「大門の湯」があれば、地下に続く階段の先にある「切湯」、住宅地にあり生活を支える「導専の湯」「十綱湯」など、文化や暮らしを感じさせる個性豊かな浴場が揃うことが、今もなお飯坂の共同浴場が愛される理由です。

車と電車のどちらでもアクセスが良いことから、地元福島の方はもちろん、宮城や山形などの近隣県の方々にも親しまれています。


現在の鯖湖湯 浴場

共同浴場の歴史

飯坂温泉には現在9つの共同浴場があり、古くから地元の方々を中心に長く愛され続けてきました。

中でも「鯖湖湯」は、平成5年の改修工事までは日本最古の木造建築共同浴場とされ、元禄2年(1669年)に飯坂を訪れた松尾芭蕉も旅の途中にこの湯に入ったとされています。

また、戦国時代には戦火を逃れた武士達が負傷をこの湯で癒していたとされており、その云われは現在も謎に包まれています。

最盛期には11ヶ所存在した共同浴場は飯坂町民の「内湯」として利用され、殺菌効果も高かったことから、昔は赤ちゃんの産湯としても使われてきました。

近代に入り、建物の外観・場所は変わりながらも、現在でも9ヶ所ある共同浴場は飯坂温泉の代名詞ともされており、近年は県内外からも共同浴場をハシゴして湯巡りをする観光客も増えています。


明治時代の鯖湖湯

温泉の特徴

飯坂の共同浴場は熱い!と一度は耳にしたことがある方もいるかもしれません。

それもそのはず、共同浴場が引いている温泉は源泉の平均温度が約60度近くあり、その源泉100%の掛け流しだからなのです。

9つの浴場の平均温度は約44度~46度と熱めですが、それでも時代とともに多くの方々に愛されてきました。しかし、浴場の中には、適度に加水された湯船が用意されているところもあるため、熱い湯が苦手な方もご安心を。

また、浴場は全てアルカリ性単純温泉で、無色透明なお湯ですが様々な効能もあるとされており、入浴後はお肌がすべすべに、そして体が冷めにくいのも特徴です。

代表的な効能として疲労回復・健康増進・胃腸障害・腰痛・五十肩・コレステロール血症・・・等々たくさんの効能があるとされています。



入浴について

持ち物

昔ながらの共同浴場ですので石けん、シャンプー等はございませんが、9つ全ての共同浴場では入浴に必要なタオルや石けん等の販売もしておりますので、手ぶらでもご入浴を楽しむことが出来ます。

入浴方法

入場されましたら、券売機で入浴券をご購入頂き番台にお出しください。貴重品の収納は脱衣場の鍵付きロッカーをご利用下さい。

(ロッカーは全て無料ですが、100円を入れ利用後に戻るタイプとなっております。)浴室に入りましたら、しっかりかけ湯をしてから温泉をお楽しみください。


入浴マナー

  • 湯船に入る前は必ず「かけ湯」をしてから入りましょう。
  • タオルは浴槽に入れないようにしましょう。
  • 入浴後は体を拭いてから脱衣場へ戻りましょう。
  • 入浴前後の水分補給を行いましょう。
  • 水を入れる時は周りの方に一声掛けてから行いましょう。
  • 混雑している時は譲り合って入浴しましょう。
  • 冬場の外気温との差によるヒートショックには十分気をつけて入浴しましょう。
  • 場内での髪染、撮影、喫煙は固くお断りしております。


設備について

各浴場ごとに完備している設備が異なりますのでご注意ください。詳細は浴場ごとのページをご覧ください。

初めての方は共同浴場で唯一浴室内にシャワーが設置されており、バスタオルの貸出も行っている「波来湯」がお勧めです。

混雑を避けたいのなら時間帯にもよりますが、浴槽は小さいですが「切湯」もお勧めです。

「波来湯」、「導専の湯」、「仙気の湯」には熱い湯と加水された温い(ぬるい)湯の2つの浴槽が設置されており、それでも通常の温泉より温度は高めですが古くからの共同浴場の雰囲気は十分味わえると思います。

そのほかの6つの浴場には、温い湯の浴槽がありませんので、どうしても熱い場合は、周りの方に断ってから、ホースを使って自分のまわりだけを加水して入浴してください。


各共同浴場について

浴場名をクリックしてご覧ください。


福島市観光株式会社
旧堀切邸
福島市
飯坂温泉
こらんしょふくしま